久留米絣2101年 絣の旅。

2101年 絣の旅。

今からちょうど20年前の2001年元旦。
久留米絣の株式会社オカモト商店は
西日本新聞に広告掲載をいたしました。
現代表取締役 野口和彦が綴ったものです。

今日から100年後の1月1日。
日本は、世界は、そして地球はどうなっているでしょうか?
海は、森は、空は、川は、山は、街は、そして人類はどうなっているのでしょうか?

私たちは、私たち自らが作ってきた多くの諸問題を抱えながら
本日新しい世紀を迎えました。
その多くの諸問題に対して、根本的な解決への処方箋を生み出すことなく
本日新しい世紀を迎えました。

20世紀という時代に、私たちは何を得て、何を失ったのでしょうか?
21世紀という時代に、私たちは何を求め、何をもたらすのでしょうか?

私たちは未来に対して「夢」を見出せるのでしょうか?
そして、私たちは2001年の年越しが出来るのでしょうか?

2001年元旦の今日。我々は誓いを立てました。
それは「2101年まで久留米絣を残すこと。」
小さいことかもしれません。でも大きなことのような気もします。
私たちが扱う久留米絣も、後継者の問題や製作に関わるコストの問題など
多くの問題を抱えています。

しかし、最大の問題は、「久留米絣そのものが支持されうる物であり続けられるか」
という事ではないかと思います。

多くの消費財、多くの価値観の中で、どうすれば久留米絣が持つ
「価値」が輝くことが出来るのか。
伝統という枕詞に委ねるのではなく、どうすれば久留米絣が
今を生きる「価値」を提案し続けられるのか。
どうすれば「久留米絣」が続いていくのか。

そのために我々は、何を考え、何を実行していけばよいのか。

小さいことかもしれません。でも大きなことのような気もします。
個が出来ることは、ちっぽけなことかもしれません。

でも、「続けていく」ことを真剣に考えていけば、
「続いていく」のではないでしょうか。

それは、日本であっても、世界であっても、地球であっても、
そして人類であっても、久留米絣であっても一緒なのではないでしょうか?

さあ、旅の始まりです。
100年後の今日、たぶん我々はいないと思いますが、
きっとその瞬間を見届けてくれる仲間がいるはずです。
その事を信じて、
そしてその時に益々人類と地球と久留米絣が「ある」事を信じて。

心からの気持ちを込めて。

新世紀、おめでとう。

2001年元旦 儀右ヱ門





掲載から20年が経ち、
残すところあと80年となりましたが、
2019年の終わり頃から、コロナウイルスが日本にもやってきました。

未曽有の事態によるショッキングなニュースが日本を駆け巡り、
経験したことのない事態に、2年経った今でも
コロナウイルス関連のニュースはメディアを騒がせています。

勿論、久留米絣の機屋様、縫製工場様・・・
お取引先の方々へも甚大な影響を与え、
オカモト商店も例外なく打撃を受けました。
不要不急の外出に自粛要請が出て、人と会うことを制限されました。
全国の直営店は休業を余儀なくされたこともありました。

いつの世も、必ず苦難は立ちはだかるもので、
いつの世もやってきて、その度頭を悩ませ、
人との関係性すらも悪くさせてしまいますが

だからこそ。
今こそ、「2101年絣の旅」の気持ちを忘れずに前を向いて進んで行きます。

80年先の事は分かりません。
でも毎日を頑張って生きていけば
気づいたら80年経ってたと思えるくらい
必死に進みます。

Giemon Live Factory



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